くつろぎと仕事を両立できる明るく開放的な二地域居住の拠点
住まいに求める要素は十人十色。オーナーの趣味やライフスタイルを反映した、それぞれの最適解こそ「百点の間取り」といえるだろう。住みやすく、楽しく、愛着が持てる理想のカタチに秘められた工夫を紹介しよう。
長野県・Aさん
設計・施工/(有)ミキホーム ホンカ諏訪 輸入/(株)ホンカ・ジャパン
大きな開口部があり自然を感じながら過ごせる

朝8時。Aさんご夫妻は神戸の自宅から車を5時間走らせ、蓼科高原へ向かう。コロナ禍で閉塞感を感じていた折、気持ちを解放できるスペースを求めて建てたログハウスで過ごすためだ。 森の中に建てるならログハウス、と資料を当たるうちホンカにたどり着いた。「ブランド力があり、プランも豊富。手作りとモダンのバランスがいいなと思いました」とご主人。当初は自由設計も検討したが、内見して気に入ったプラン「LUONTO」をベースにアレンジすることに。オリジナルプランの良さを生かしつつ、アレンジを加えている。

グラフィックやプロダクトデザインを長年手がけるAさんご夫妻は、デジタルでシミュレーションした画像をもとに外壁の色を検討したり、各部のおさまりをミリ単位で指定したりと、積極的にプランニングに参加。設計・施工を手がけたホンカ諏訪と二人三脚でプランを練り、建具や収納の仕様などを形にしていった。「ログハウスの知識がないために無謀なお願いをして、ご苦労されたことも多かったと思うんです。口調がやわらかく、相談しやすかったですね」と奥さま。 計画スタートから2年後に、こだわりが詰まったログハウスが完成。明るく開放的な雰囲気を満喫するため、リビングの腰窓は大きく取り、その上にも大きな高窓を設置。高い吹き抜けと相まってのびのびとした空間が生まれている。 ご主人の「緑に包まれて仕事をするのが、ずっと昔からの夢でした」という要望から、2階の吹き抜けに面した場所に仕事場を設けた。仕事中に横を向けば、高窓から四季折々の景色が楽しめるという寸法だ。神戸のオフィスとは違った環境は、周囲の静かさもあって新鮮な気持ちで仕事ができる。また、北東側にも、訪れる友人が気軽に作業できるよう、デスクを造作してワークスペースを整えた。
冬の薪ストーブのぬくもりの心地良さが予想以上で、薪割りを始めるまでに。真冬に訪れるハードルも下がり、今ではお気に入りのシーズンに。一年の半分を過ごす、二地域居住のための大切な場所になっている。

【 Detail 】
≪リビング≫
≪キッチン○≫
≪ワークスペース≫




≪寝室≫

≪サニタリー≫

≪玄関≫

≪外観≫


【DATA】 ●使用目的/別荘 ●家族構成/夫婦 ●工期/2021年11月~ 2022年7月 ●構造/丸太組み構法(カーブノッチ)、地上2階 ●使用ログ材/欧州アカマツ(W11.2×H18cm) ●外壁の塗料/キシラデコール 調色(2回塗り) ●内壁の塗料/キシラデコール 内装用(1回塗り) ●基礎/ベタ基礎 ●ストーブ/ヨツール F400 ●床面積/ 1F 84.72㎡(25.67坪)、2F 33.09㎡(10.03坪)、延床面積 117.81㎡(35.7坪) ●輸入/(株)ホンカ・ジャパン https://www.honka.co.jp/ TEL 03-5309-2369
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