海をのぞむロケーションを生かし大窓から光と風が舞い込む家に

静岡県・Iさん ●設計・輸入/(株)TALOインターナショナル 施工/TALO伊豆 (株)ヒデホームズ

自由設計さながらの対応力の高さに感激

家を建てるならログハウスと決めていたIさんご夫妻は、海をのぞむ立地の良さを生かし、陽光が差し込む明るいLDKを望んでいた。しかしメーカーを探しても窓が小さくて暗くなりがちなプランが多く、気づけば情報収集に5年も費やしていた。ところがある日、軽井沢でTALOインターナショナルのモデルハウスを見てひと目惚れ。それはLDKに開口部をたっぷり取った、北欧スタイルのログハウスだった。

「モデルプランをベースにしながら、敷地条件やライフスタイルに沿うように、細かいアレンジの提案があったのも心強かった」とIさん。光と風が舞い込むLDKの希望に対しては、躯体を支える柱とログの一歩外に開口部をせり出させて設けることで、海側に向けてほぼリビングの壁一面を窓にすることを実現した。

ウッドデッキは広めにめぐらせ、LDKと一体感を高めるため、特別にフルオープンできる国産のサッシを採用。おかげで、リビングから見て刻一刻と変わる海や空の景色を眺めて癒される家になったという。

また「親戚や友人たちを招いて楽しく過ごしたい」という希望から、多人数で立って会話しながら調理や配膳ができるように、オープンスタイルの対面式キッチンとした。

一方、基本プランでは開き戸だった個室を戸袋つきの吊り引き戸に変更し、ふだんはあけ放して広く使っている。扉を閉めればゲストルームになるという寸法。そのほか洗面室や玄関、収納などもほぼ自由設計の対応で、納得のいくログハウスに仕上がった。「薪ストーブを焚いて、ジャズを聴きながらお酒を飲むときが最高」と満足している。

ディテールをcheck!

左/外観のカラーを白×ブラウンでコーディネートしたなか、玄関扉はマリンブルーを採用してアクセントに。照明はマリンランプを採用 中/洗面台脇のログにニッチを設けて、ディスプレイスぺースに 右/土間スペースをたっぷり取った玄関ホール。大容量のシューズクローゼットとクローゼットを設けて靴やアウトウエアなどをたっぷり収納している

左/オープンスタイルの対面式キッチンは、料理をしながらリビングダイニングにいる家族とコミュニケーションが取りやすい。配膳や後片づけもスムーズ 右/ロフトには収納スペースをたっぷり取っている。開口部2カ所に加え、吹き抜け側のハイサイドライトからも光が届いてとても明るい

DATA

使用目的/二地域居住(別宅) 家族構成/夫婦 使用ログ材/フィンランドパイン(W11.2 × H19.2cm) ストーブ/HETA「インスパイア」 敷地面積/452.07m²(136.75 坪) 床面積/1F 90.29m²(27.31坪)、2F 41.73m²(12.62 坪)、延床面積 132.02m²(39.93 坪)

取材・文/長田節子、写真/畔柳純子、細田健太郎