Kinohús ログハウスマガジン

ログパネルを使ったぬくもりある空間で家族5人がのびのび暮らす豊かな時間

木に囲まれた空間は、ナチュラル雰囲気はもちろん、温度や湿度を快適に保ったり素足で歩くと気持ち良かったりと、さまざまな恩恵をもたらしてくれる。木をふんだんに使いながらもモダンにまとめた、魅力的な住まいを紹介しよう。

茨城県・中川さん

設計・施工／㈱ティーエージー　輸入／㈱スキャンDホーム

木づくりの住まいで夢だったゆとりの日々を実現

自然豊かな立地に溶け込むよう、三角屋根のかわいらしい外観に。外壁はサイディングで、ドアや窓枠は標準仕様で施主の好みの色に

白い外壁に三角の屋根が目立つ中川邸。一見するとログハウスだが、実はログパネルを使って仕上げた、木造軸組工法の家だ。ログパネルを使った1階LDKは吹き抜けにストーブを設置し、コンパクトだが開放感は抜群。いわれなければ普通のログハウスと錯覚してしまいそうな空間だ。ノッチの突き出し部分がないので、外観はよりすっきりした印象。一方、子ども部屋のあるロフトや小屋裏は、一般の住宅同様、石膏ボードに壁を使った仕上げで、こちらも羽目板天井など、木材をふんだんに使用しているので、全体が調和している。

L字型になったLDK は窓を多く作り、天窓もあるので明るさは十分。寒い時期はストーブのまわりで家族が団らんする

中川さん夫妻は、ともに木のぬくもりある住まいを希望していた。特にログハウスにあこがれがあったのがご主人だ。雄大な風景にひかれて登山に目覚め、若い頃は名だたる山々を踏破。山小屋の佇まいも好きで、ログハウスに住みたいと思うようになった。また、知人から聞いた薪ストーブの良さにも魅力を感じていたという。都心の密集した住宅街で生まれ育ったことも、豊かな自然や木の家での暮らしにひかれた理由のひとつ。ただし、ログハウスを建てるにしても予算がネックになった。悩んでいたときに㈱ティーエージーから提案されたのが、ログパネルだった。「ログパネルでも調湿性など、ログハウスのメリットは味わえる」とアドバイスされたことで、心が決まった。家づくりを決めてから3人目の子どもを授かり、個室を増やせるような設計変更もあったが、空間を有効に使ったオープンLDKは、理想通りの仕上がりで満足している。奥さまも「家事をしながら、いつでも家族と同じ空間にいられるように」と希望したアイランドキッチンで、日々台所に立つ時間を楽しんでいる。

横張りのログパネルはログハウスと変わらない印象。施工もスムーズだ。木造軸組工法なので設計の自由度が大きいのもメリット

「やすらぎとぬくもりが、木の家の最大の魅力」と語る夫妻。家にいるのが心地良いため、休日は遠出をせずに家の中や周辺の豊かな自然の中で過ごすことがほとんどだという。子どもたちが家の内外を元気いっぱいに駆けまわっているのもほほえましい。ご主人の日課は「夢だった」という薪割りとなり、ときには出勤前のわずかな時間にひと汗流すことも。家族みんなが充実した日々を過ごしている。