みんなのアイデアを取り入れたログハウスで家族がもっと仲良く!
田舎でしたいこと、街でしたいことのどちらも手に入れたい。そんな思いをかなえられる「二拠点生活」が注目を集めています。今回はそんな二拠点生活を送るMさん邸をご紹介します。
Mさん
設計・輸入・施工/高原都市開発(株)
風通しの良さやピアノ室などこだわりを詰め込んだ住まい
「今年の夏はとても暑かったから、こっちの家があって良かったよね」と声を揃えるのは、Mさんご夫妻。暑さ真っ盛りの頃、長野県に完成したマシンカットログハウスと、埼玉県にある自宅とに、今は半々くらいの割合で暮らしている。 「大学生の息子たちはリモート授業だし、私はピアノの講師をしていますがオンラインでレッスンできるので、どこにいても勉強も仕事もできるんです」と奥さま。ただ、ご主人は「僕は通勤があるので週末だけですけどね」と少し残念そう。家族みんな、建築当初からこのような生活スタイルを想定していたわけではない。建築中にコロナ禍となり、偶然始まった二拠点生活だった。
ログハウスづくりでご主人は、何より風通しにこだわった。「自宅は、ここよりもずっと暑い土地柄なんですが、風は吹くのに室内には風が通らない。その反省を生かして、『いかに風と共存するか』をテーマに、更地の段階から風向きを確認して、窓の位置を熟考したんです」。そのおかげで、夏でもエアコンいらずの風通しのいい住まいとなった。
奥さまのいちばんのこだわりは、やはりピアノ室。防音仕様にしたのはもちろん、LDK に隣接させつつも生徒さんが玄関から直接出入りできるような配置を取り入れている。ほかにも壁の色からキッチン、洗面などの設備、インテリアまで、ログハウスには奥さまのこだわりがたくさん詰まっている。
「屋根を半分切って、2階の壁を立ち上げたのは『屋根の勾配が左右で違うほうが好き』という次男の提案。部屋に天窓が欲しいというリクエストもあったかな?」と、家族みんなで家づくりに取り組んだ。 「このくらいの歳の男の子は、あまり家に寄りつかないものでしょう。うちもそうだったけど、ログハウスを造ったら家族で過ごす時間が格段に増えました」と、ログハウスの思わぬ、とても素敵なメリットも教えてくれた。
【 Detail 】
≪リビングダイニング≫
≪ビアノ室≫
≪玄関≫
≪照明≫
≪2階≫
≪外観≫
【DATE】 ●家族構成/ 夫婦+子ども2 人+お母さま ●使用ログ材/シベリアパイン(W10.5×H17.5cm、3層ラミネートログ) ●敷地面積/326.05㎡(98.63坪) ●床面積/ 1F 67.32㎡(20.36 坪)、2F 50.12㎡(15.16坪)、延床面積117.44㎡㎡(35.53 坪) ●総工費/2270万円(税込)
文/たむらけいこ、写真/志和達彦
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